対話拒絶【すがれや商店】

対話拒絶は、スガレオン氏の最新作として、特にリョナジャンルにおける新たな一歩を感じさせる作品です。全18ページという短いながらも、しっかりとしたストーリーが展開され、前半のドラゴン編から後半のロイヤル編へと続く流れがスムーズで非常に魅力的です。アクションシーンには緊迫感があり、ページをめくる手が止まらない程でした。 特に、キャラクター同士の戦いの中で見せる表情や動きがリアルで、まさにリョナファンにはたまらない描写が満載です。ムチムチなキャラクターたちが見せる力強さと、逆境に立ち向かう姿勢が印象に残りました。また、オマケ絵もあり、ファンへの配慮が感じられる点も嬉しいポイントです。 アクションだけでなくキャラクターの心理描写も丁寧で、物語の中に深みを与えています。特に、各キャラクターのバックストーリーが明かされることで、単なる戦いのシーンだけでなく、感情移入しやすい構造になっています。リョナやアクションが好きな方はもちろん、ストーリーを重視する方にもおすすめできる作品です。 全体的に完成度が高く、スガレオン氏の作品に対する情熱が伝わってくる一冊でした。これからの展開にも期待が高まります。