女性の権利が失われた国2【mokataki_works】

もかたきさんの新作、女性の権利が失われた国2を読みましたが、想像以上に引き込まれました。主人公の新木仁花が、先輩を救うために赴く国の設定が非常にユニークで、緊張感が常に漂っています。この国では、女性に対する権利が著しく制限されており、その中で仁花がどのように行動するのかが物語の大きな焦点です。 イラストも素晴らしく、特にキャラクターの表情や動きが生き生きと描かれているのが印象的でした。また、物語の展開が非常にスムーズで、ページをめくる手が止まらないほどでした。特に、仁花の葛藤や成長を通じて、読者としても共感できる部分が多く、心を打たれました。 拘束や羞恥といったテーマは含まれていますが、それらが物語の進行に自然に融合していて、決して不快感を与えることはありませんでした。むしろ、それが仁花の成長を助ける要素となっているのが面白かったです。彼女がどのように自らの力を見出していくのか、その過程が丁寧に描かれています。 この作品は、シリアスなテーマながらも、エンターテインメントとしても十分に楽しめる一冊でした。ぜひ、興味のある方には手に取ってみてほしいです。