穢された女騎士2〜彼女になった女騎士が騎士団を追放された元荷物持ちに寝取られた話〜【ココナッツみるく】

「穢された女騎士2」を読んで、まず印象に残ったのはキャラクターの深みです。カレン、ダリル、べケスの三人がそれぞれ異なる立場から物語を引っ張っていて、特にカレンの葛藤が心に響きました。彼女は周囲から慕われる女騎士でありながら、自身の過去に引きずられ、快楽と純愛の間で揺れ動く姿がとてもリアルに描かれています。前作を読んでいると、彼女の成長や変化がより一層感じられ、感情移入できました。 物語の展開もスリリングで、一度手に入れた平穏が再び脅かされる様子は、読者としてもハラハラしました。ダリルとの関係が順調に進んでいたのに、突然べケスが再登場することで、カレンの心の中に揺らぎが生じる。この緊張感は、まさに続編ならではの魅力と言えるでしょう。特に、彼女が過去の記憶に苦しむシーンには、切なさと興奮が同時に感じられました。 また、イラストも素晴らしいです。キャラクターの表情や動きが生き生きとしていて、物語の雰囲気を一層引き立てています。特にカレンの表情の変化は、彼女の内面的な葛藤をしっかりと表現していて、ページをめくる手が止まりませんでした。全体を通して、ストーリーとアートが見事に融合している印象を受けます。 この作品は、ただの寝取り物語ではなく、キャラクターたちの成長や葛藤がしっかりと描かれているところが魅力です。次回作も非常に楽しみで、彼女たちの物語がどのように展開していくのか、期待が高まります。ファンの方にはぜひとも読んでいただきたい一冊です。